FC2ブログ

7号室 171番 8/26


「解錠」
鉄格子の扉が開けられた
薄汚れたザイルを手錠に通され、腰にまわして縛る

一連の作業

「解錠」

部屋の扉が開けられて、
薄暗い廊下に出された…

50mぐらい続く先の突き当たりは、
眩しく見える少し広さのあるフロアになっている様だ…

そこに続くまでの部屋の入口の各所には、
食べ終わった弁当の箱が、きれいにそろえて置いてあった…

先程、上にあがった階段を昇る

それは、行先のわからない盲導犬が、
一度来た道を先導して連れて行くのでは無く
目隠しされた猿が、飼育員に補導されながら
歩かされている様だった

支持を出す飼育員は
「右端を歩いて」
「右」
「そこで止まって」
「左手の部屋」
「入って」
……余計な支持は出さなかった

宮崎駿検事さんの部屋

彼のデスクはキーボードのを打つ場所が、かろうじて残されたスペース程度で
書類書類書類でコの時型に囲いになっていた

すぐ隣にデスクを構えた
彼の補佐の女性は
何か凛としたところがある人だった
時々、あわててミスをしてしまう検事
美人ではないが
公立機関の女性らしく地味な顔立ち
ピンク色のタンクトップの上に白っぽいサマーニットを着ている…
久し振りに間近で見る女性
タンクトップの胸元が気になった…

整然と処理をしている…

宮崎検事さんから、今回の件に関してまとめた説明があった…
初犯であること
飲酒することで変わった癖があるわけではないこと
弁護士の方から強く職場復帰のために言われていること…

「特に弁護士さんには、良くお礼を言っておいてください」
と言われた…

この件は、これで終わりになります
今回は、許してあげます
よかったですね
また、ここにくることがない様に…

そんな様なことを言われた…

一枚の書類が渡された

「ここに署名してください」
なんと書かれいるのか、読もうすると…
「ん?あっ…これじやなかった」
自分で作成してプリントアウトした書類が違う書類だったので、
補佐の女性に今回の件の新しい書類をお願いしていた

出来上がった書類に署名をした


これで終わる…


「先程、自宅の方に連絡をしました。奥様が迎えに来ているでしょう…」

部屋から出て、階段を降りようとする時、
終始無口だった、付き添いの看守から声をかけられた…
「よかったな…」

意外な言葉に口こもった…
「ありがとうございます…」

一礼した...

来た階段を降りると別の看守が待っていた
彼は最初の裁判の時も私を連行していた男
シワガレ声の看守が待っていた…

手際良く、2人で薄汚れたザイルをほどく…

手錠が外される…

なんとなく手を開いたり結んだり…

手首の辺りを確認する…

靴の黄色いガムテープが剥がされる…

変なことを思い付いた…

靴に張り付けていた黄色いガムテープ
自分の番号がマジックで書かれたガムテープ

 171

「それをください!」

「こんなもん、いらないだろう?」


シワガレ声の看守は、そう言って黄色いガムテープを丸めた…

「記念にとって置こうかと...」


少し躊躇したのがわかった
自分としては、確認 記念 記憶 記録つもりだった…


荷物をわたされた

まっすぐに歩かされた...

あの、光に満ちた、眩しく見えたフロアへ歩いている...


関連記事
スポンサーサイト



  • Comment:1
  • Trackback:0

Comments 1

There are no comments yet.
あげりん39  

Re: 7号室 171番 8/26

ダリルジョンさん、こんばんは

実は・・・11月か12月生まれですか?

ダリルジョンさんもおめでとうございます

また来年も訪問しますね

良いお年を

2011/12/31 (Sat) 00:17 | EDIT | REPLY |   

Leave a reply