FC2ブログ

塩の街 ー 有川 浩 角川文庫

塩の街 (角川文庫)塩の街 (角川文庫)
(2010/01/23)
有川 浩

商品詳細を見る





本日午前八時半、
 東京湾、羽田空港沖に巨大な白い隕石らしき物体が落下、

 唖然とした。 巨大といってもほどがある。
 
 巨大な、、、天突くように巨大な、白い塔のような固まりが生えていた。
 結晶質なのか、きらきらと陽光に反射している。

 全高500mもに及ぶこの白い隕石は、世界的規模の流星雨によってもたらされたもので、、、、
 

 「僕らが滅ぶか滅ばないかの瀬戸際なのに、どいつもこいつの悠長でね、人道的見地がどうの
 人権がどうの。 誰もいなくなったらそんなお題目は誰が語るの。 きれいごとや理想なんてね、
 生きてなくちゃ語れないんだよ。 そもそも死刑囚から順番に囚人を口減らしする計画はかなり
 はやい段階で出てたんだ。 ぶっちゃけ犯罪者に食わす飯は無いってことでさ、どうせそうやって
 こっちの都合で殺すなら、 理由をも一つ上乗せしたってかまわないでしょう」
 
 無駄飯食いの虫ケラガ、死ぬ前に少しは役に立て。


 「・・・虫ケラだからどんなふうに使っても構わないって、  ひどい・・・・」


 「それはとても自分勝手な感情だね。 
  君は偶然彼と関わったから彼をかわいそうだと思っているだけだろう?
  彼を知ら無ければ発生しなかった感情だよね。
  
  試薬開発で何百匹もの動物が実験で使われて無残に死んでも、それを現実と知っていても、
  君は具合が悪ければ薬を飲むよね。 新しく出たのが効くと聞けばそれを買うよね。だって
  自分のペットが実験に使われたわけじゃないもんね? 知らないところで知らない動物たちが
  何百匹死んだとしてもそれは自分には関係ないもんね? それとおんなじことなんじゃないかな。
  違う?」

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 塩害によって滅びようとする世界、崩壊寸前の東京で暮らす元航空自衛隊員と高校生の男女二人の前に
 様々な人々の世界の出会い、別れ・・・

  こんなことにならないと、気づかないこと・・・
 
  世界が終わる瞬間まで、人々は恋をしていた。その中の一つの恋が世界を救った。




塩の街 ー 有川 浩 角川文庫 
関連記事
スポンサーサイト



  • Comment:0
  • Trackback:0

Comments 0

There are no comments yet.

Leave a reply